更新日 2023/08/03
目次
ロジカルシンキング(論理的思考)とは、筋道立てて考える思考法のことです。広義では筋道立てて考える思考法と、それらを活かして思考とコミュニケーションを円滑にする方法、ということになります。
詳細は「ロジカルシンキングとは?」をご参照ください。
ピラミッドストラクチャとは、集めてきた情報や、考えてきたことを「ピラミッドのような形にまとめた図」のこと。これを作ることで「自分自身の思考整理」や「説得力のある説明」に使います。
► ピラミッドストラクチャの例
課題:友達にロッククライミングの一種のボルダリングをやろうと誘われた。ちょうどスポーツをやろうと考えていたところだったので、ピラミッドストラクチャを使い、ボルダリングをはじめるべきか?考えてみることにした。
► ピラミッドストラクチャの作り方
①必要な情報を洗いだす
情報はあとから追加してもOKです。
②情報を分類する(=キーラインを作る)
キーラインの数は2~5つ程度に。
※MECE(重要な情報がモレないように、情報がダブらないように)を意識する。(余裕があれば)
③キーラインメッセージを作る
キーラインメッセージとはピラミッドストラクチャの上から2段目。できるかぎり短い一文で、キーラインの中の情報を要約できるように作る。
④メインメッセージを作る
メインメッセージとはピラミッドストラクチャの最上段。全体をできるかぎり短い一文でまとめる。これを読む、聞くだけで全体像がつかめるように。最初はキーラインメッセージをつなぎ合わせるだけでもOKです。
※相手を惹きつけるために一部分を抜き出したキャッチコピーとは異なる。
※他者を説得するためにピラミッドストラクチャを作る場合、相手の心に響くように表現を工夫する。(余裕があれば)
課題:あなたは出版社で本の編集をしています。編集の仕事は外で著者と会うことも多く、いつもおしゃれで落ち着いた雰囲気のカフェを探す日々。著者はこだわりの強い人が多く 「なんでこのお店を選んだの?」 とか 「このお店のコンセプトは何だと思う?」 といったことをよく聞かれ、うまく回答できると著者から一目置かれます。
そこで、今回は事前にピラミッドストラクチャを使ってお店「AIRPORT CAFE」の情報を整理し、著者から聞かれたらすぐに回答できるようにしておきます。
► お店の情報
【1】「AIRPORT CAFE」 は旅行好きの店主が5年前にオープンした。
【2】店内は飛行機、電車、バス、といった乗り物の模型、海外の特徴的な食器、世界地図などがきれいに飾られている。
【3】トイレの中では海外の空港で流れる案内放送のようなBGMが流れ、飛行機の発着音がする。
【4】ドリンクは世界中のコーヒーや紅茶をセレクト。
【5】食事も世界中の特徴的なメニューが並び、デザートも豊富。
【6】夏場は自家製の生スイカジュースを飲むと、まるでアジアのビーチリゾートにいるかのような気分に。
【7】コンセプトは「旅のワクワクを感じられる店」
【8】カフェなのに個室があり、机も大きい。
【9】店内には大きな本棚が3つもあり、世界の絶景写真集、ガイドブック、がたくさんある。が、一番目を引くのは飛行機や空港関係のもの。やはり店主は空港マニアなのかもしれない。
【10】駅からは徒歩5分。住宅街にある穴場カフェなので、混んでいることは殆どない。
► 回答例
みなさんの作ったピラミッドストラクチャと比べて、どうでしょうか?みなさんの方が素晴らしい点も沢山あるかもしれません。ぜひ回答例も参考にしながら「こういう分け方もアリだな!」や「こんな表現にするともっとイイ!」を見つけてみてください。
► 分類(キーラインづくり)の小話
今回は上記のように「コンセプト・コンセプトの体現方法・仕事をやりやすい環境」という3つに分けてみました。これは独自のフレームワーク(枠組み)を作ったことになります。一度、業務で多用するフレームワークを作っておくと「次回もこのフレームワークで情報を整理すればいい」という状態になり、業務が効率化します。一般的なフレームワークを使うのもアリですが、ぜひ独自のフレームワークを作る経験も積んでみてください!
このページを書いた天平(てんぺい)が作った ThinQ Home でピラミッドストラクチャを作るトレーニングを積みませんか?「作ってみたけど、これでいいの? フィードバックが欲しい!」という方は、ぜひご活用ください。やさしく、楽しく、安心してロジカルシンキングを学べる環境をご用意しております。無料体験も絶賛受付中!