最初に読むべき1冊! キレイ事を並べても意味がない!
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー|2022年6月号 パーパス経営
パーパスを掲げれば利益が出るのか?成長するのか?答えはNO。本書のP83ではサイバーエージェントの藤田社長が「崇高なパーパスを掲げても、利益を上げ続けられない会社は何も生みだせません」と語っています。
美しい言葉を並べれば社員がやる気になるんじゃないか?社会から評価されるんじゃないか?利益が上がるのではないか?そんな期待をぶち壊してもらえます。この1冊を読んだ上で「それでもパーパス経営を推進したい」と思える経営者のみ、次に進んでください。
パーパスの作り方を学ぶ! 簡潔に全体をカバー
パーパス・ドリブンな組織のつくり方 発見・共鳴・実装で会社を変える
パーパスとは何なのか?どうやって見つける(作る)のか?どうやって共鳴・実装(浸透)させていくのか?までこの1冊にすべてが凝縮されています。
とても簡潔にまとめられているので、難しい本が苦手な方にもオススメ!これ1冊読んだらすぐにパーパス作りをはじめることができます。ただ、複数の本を読むことで「より自社に合った作り方」を見つけることができるかもしれません。ぜひ以下の2冊も読んでみてください。
パーパスの作り方を学ぶ! 濃いめに全体をカバー
理念経営2.0 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ
パーパスとは何なのか?どうやって見つけるのか?どうやって浸透させていくのか?までこの1冊にすべてが凝縮されています。
ただ、簡潔に読みやすくまとめてあるというよりは、随所に著者の「思想や考察」が含まれていて読みごたえがあります。パーパス経営について理解を深めたい人には必須の書籍でしょう。
パーパス経営とは1つの経営哲学。その経営哲学を深く学び、自信の経営哲学を深める糧とする。そんな目的で読んでみても面白いかもしれません。
パーパスの作り方を学ぶ! 社会課題を深掘りせよ
パーパスモデル 人を巻き込む共創のつくりかた
この1冊は「プロジェクトのパーパス」を作ることが中心となり、さまざまなステークホルダー(企業・行政・市民・専門家)といかに共創していくか?をパーパスモデルという設計図に落とすところに独自性があります。
この設計図自体の構造も面白いのですが、私が1番有用性を感じたのはP122~解説されている「社会課題の深掘り」です。会社のパーパスでも、プロジェクトのパーパスでも「社会課題の深掘り」ができていないと「非現実的なパーパス」になってしまいます。ぜひこの本を参考にしながら「社会課題の深掘り」を進めていってください。
パーパスを浸透させる方法を学ぶ! 他にはない貴重な1冊
経営理念浸透のメカニズム
「こうすれば経営理念を浸透できる」という持論はあちこちで見かけますが、「研究結果に基づいた理論」は見かけません。なので、この本はとても貴重な1冊です。
特にP103~解説されている「要約と考察」は必読。職階(経営者、役員、管理者、若手)によって、施策の有効性や必要な要素が異なることが示されています。これを読み、実践に落とし込んだ浸透計画を立てることで、浸透スピードを上げることが期待できます。