更新日 2023/07/25
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ロジカルシンキング(論理的思考)とは、筋道立てて考える思考法のことです。広義では筋道立てて考える思考法と、それらを活かして思考とコミュニケーションを円滑にする方法、ということになります。
詳細は「ロジカルシンキングとは?」をご参照ください。
ロジカルシンキングを学ぶ動機の1つに「わかりやすく説明できるようになりたい」があります。そこで、ロジカルシンキングを活用した「わかりやすさの作り方」をここではご紹介します。
► 簡潔に述べる
まずは結論を「簡潔に述べる」ことを習慣づけていきましょう。「結論は〇〇です。その理由(根拠)は~」という形で、口癖にするまで意識をしていきましょう。その際、結論は「一言」もしくは「できる限り短い一文」で表現すると良いです。これが身につくと「で?結論はなに?」と聞かれなくなります。
► 根拠の数を調整する
つぎに根拠の数を調整します。根拠の数は1つだけだと「ちゃんと考えていない」という印象を持たれます。一方で、多すぎると「整理されていない、わかりにくい」という印象を持たれます。そこで、根拠の数を「2~5つ程度」に調整するのがオススメ。これだけで相手に伝わる印象が大きく変わります。
► 事実と推測を分ける
根拠の中身ですが、できる限り事実ベースで構成しましょう。その際、数字や調査結果などを添付できると良いです。また、事実と推測はかならず「分けて書く」、推測は「細かく因果関係を書く」ことを徹底しましょう。推測は細かければ細かいほど「たしかにその結果が得られそうだ」と相手の納得につながります。
*推測の因果関係が粗いケース
AIを導入する → 業務の質が上がる
*推測の因果関係が細かいケース
AIを導入する → 単純なことの検索時間が減る → より重要なことの検討に時間を割ける → 業務の質が上がる
► 図解をする
言葉だけでは「わかりやすさ」を醸成するのは難しい。そこで図を使って説明をしていきます。図については因果関係図のように「情報と情報を矢印(→)でつなぐ」や「似たような情報を1つの箱にまとめる」といった簡単なものから実践していきましょう。
► フレームワークを使う
図解をするときに有効なのが「フレームワーク(枠組み)」を使うこと。3C、4P、SWOT分析、As Is , To
Be、現状確認・分析・解決策、など様々なフレームワークが世のなかにはあります。これを使うことで、頭の中が整理されるだけでなく、相手から「わかりやすい」という印象を獲得することにもつながります。
► イシューを確認する
最後に重要なポイントが「イシュー(いま考えるべきこと)を確認する」こと。別の言い方をすると「論点を確認する」ことです。細かな説明に入る前に「今回の論点は〇〇です(〇〇で間違いありませんか?)」と確認することで、思考のズレを防ぎます。
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