更新日 2023/08/29

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキング(論理的思考)とは、筋道立てて考える思考法のことです。広義では筋道立てて考える思考法と、それらを活かして思考とコミュニケーションを円滑にする方法、ということになります。
詳細は「ロジカルシンキングとは?」をご参照ください。

上司からロジカルに詰められる原因と対策

「だから何?なぜそう言えるの?そもそも論点わかってる?」といった詰問(きつもん)の嵐。「ロジカルな上司から詰められた、怖い、精神的にもう限界です...」こんな状況を脱する術をここではご紹介。

「あれ?いつの間にか詰められることがなくなった、上司からの問いも怖がらずに受け止められるようになった」を目指していきましょう。(対策を徹底すれば、ロジカルシンキングの基礎スキルが身につきます)

① だから何? 話がバラバラで何を言いたいのかわからない問題

<部下> えっと、次のFacebook広告ですがアニメーションをつけるのはどうでしょうか?3パターン作ってみたのでご確認ください。あと色合いが地味かな~と思ったので変えてみました。それと、やっぱりFacebook広告はターゲットに届きにくい気がするので、インスタ広告を試しているのもいいかもしれません。あと、そもそもですがサービスの内容も見直さないとダメだと思うんですよね。リピート率が下がってきているし、改善した方がいいと思っています。えっと、ご意見を頂けますでしょうか。

<上司> ん?で、だから何?思ってることバラバラと話されても、何が言いたいのかさっぱりわからないんだけど。何について意見が欲しいのか、簡潔に言ってもらえるかな?
<部下> あ、はい、、、ごめんなさい。

あたまの中を整理せずに上司に相談。あれこれ思い浮かんだことを話すので、聞いている方としては「話がバラバラ」で何を言いたいのかわかりません。

このような場面では、実は話しているあなたも「何が言いたいのか」よくわからず、話しながら混乱。混乱しているので「だから何?簡潔に言って!」と言われても、うまく答えられません。

では、どうすればいいのか?対策を2つご紹介します。

対策1:正直に助けを求める

あたまの中が整理できずに困っているのであれば、まずは上司に「広告の件、あたまの中がグチャグチャで困っています。整理する手助けをしてもらえませんか?」と相談しましょう。この一言を最初に言うだけで、同じようにバラバラ話しても「これからバラバラした話がくるぞ!」と心構えができているので、相手の反応は変わってきます。

対策2:話す内容をカテゴライズ(分類)する

さきほどの話は、「サービス内容」「広告の出稿先」「広告の見た目(アニメーション、色合い)」という3つに分かれています。事前に話す内容をカテゴライズ(分類)してから「サービス内容、広告の出稿先、広告の見た目、の3点ご相談があります」と話しだせば、相談内容が多くても上司は快く聞いてくれるでしょう。

カテゴライズ(分類)の練習には、ピラミッドストラクチャの作成がオススメ!

② なぜそう言えるの? 説明が粗くてわかってもらえない問題

<部下> 広告のクリック率が低いので、次のFacebook広告ですがアニメーションをつけましょう!アニメーションをつければクリック率が上がります!

<上司> え?なぜアニメーションつければクリック率が上がるの?ちゃんと説明してくれる?
<部下> あ、アニメーションつけると単なる静止画よりクリックしてもらえます。
<上司> だから、それはなぜ!?それじゃ理由になってないよ。

「アニメーションをつける」→「動きのある広告は少ないので、今までより目に止まるようになる」→「広告のクリック率が上がる」 ※前提:我々の広告は想定ターゲットに表示されている。

という説明をできればいいのですが、間を飛ばして説明してしまうと相手は「自力で間を埋める」ことができない限り理解できません。この時に問題になるのが「自分の頭のなかでは間が埋まっている」こと。

ではどうすればいいのか?対策を2つご紹介します。

対策1:気持ち悪いぐらい細かく説明しなければ伝わらないと理解する

自分の頭のなか(経験や知識)と、相手の頭のなかは、同じではない。だから、なぜその結論に到ったのか?自分では「こんなに細かく説明するのはメンドクサイ、気持ち悪い!」と思うぐらい細かく説明しなければ伝わらないものだ!と理解する。この心構えを持つことが大切です。

対策2:因果関係を図解する

なぜそう言えるのか?「これをやると → 次にこうなって → 最終的にこうなる」と因果関係(原因と結果の関係)を図解してください。図解することで「この粒度なら相手が理解できるか?」を適切にチェックできる(可能性が上がります)。また、図解したものを見せながら説明することで相手の理解度は爆上がり!コミュニケーションが円滑になります。

③ そもそも論点わかってる? イシューがズレる問題

<上司> 広告のクリック率が低い原因を分析してくれる?
<部下> わかりました!お任せください!
<部下> お待たせしました。次の
Facebook広告ですがアニメーションをつけましょう!

<上司> いや、そういうこと頼んでないけど。この前依頼したのは原因分析だよ。わかってる?解決策とかまだ早いよ。

イシュー(いま考えるべきこと)を把握できていないと、話が噛み合いません。上記のような場面であれば「仕事のやり直し」が発生。他にも会議の場面では論点が噛み合わず、対立の火種になることすらあります。

ちなみに強固なロジック(結論と根拠のセット)を作る力はある。でも、イシューがズレていることで、せっかく作ったロジックがムダに、なんて事態は避けたいですよね。

 

ではどうすればいいのか?対策を2つご紹介します。

対策1:イシューに着目して話を聞く

「イシュー(いま考えるべきこと)は何か?論点は何か?」と自問しながら上司の話を聞く、会議に参加することがスタート。これをやるだけで、イシューからズレにくくなります。また、その時には必ず「イシューを書きだす」ことを忘れないでください。コミュニケーションの中では「複数のイシュー」が出てくることや「イシューの移り変わり」が起きます。これらをメモしながら、イシューを正確に把握することに努めましょう。

対策2:作業や主張の前にイシューを確認する

イシューは正確に掴めているつもりでも、ズレていることが多々あります。それはあなたのリスニング力の問題だけでなく、相手に問題があるケースもあります。例えば「〇〇の解決策を考えましょう」と言っていたのに、実際には「〇〇の原因分析を先にするつもり」とイシューを言葉にしていない事があります。なので、イシューの把握に不安のある方は「必ず作業や主張をする前」に「〇〇について作業すればいいですか?」「いまの論点は〇〇で合っていますか?」とイシューを確認してください。

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